先月(2021年11月)に朝倉書店から出版された「地図の事典」という書籍はご存じでしょうか。アカデミックや地図業界を代表する地図の専門家が集う日本地図学会が監修した出版物で、地図の歴史や制作過程のあれこれ、種類、デザイン、作成方法、入手方法、活用方法など多岐にわたるテーマで、各テーマの専門家が解説を行っています。
「知る」「作る」「使う」を軸にした総合事典。あらゆるものが地図的表現の対象となりうる今日,地図リテラシーの基幹部分を示すべく,専門家に限らずすべての利用者に向け編集。〔内容〕地図を知る(地図とは何か/地図の歴史/地図と社会/地図の種類/地図の挑戦)/地図を作る(地図の原理/地図作成の類型/地図の作図・デザイン/地図の製作・複製/ネットワーク環境の地図)/地図を使う(地図利用の基本/地図の目的別利用/地図の入手/地図の保存・活用/地図と教育・研究)
(朝倉書店ホームページより)
楽しいチリビジの代表である真野も、そのごく一部(「A4-22 Web地図サービス」の項目)を執筆いたしました。日本初のWeb地図サービスの話、Web地図サービスの伸長が地図業界に及ぼした影響、日本独特の地図様式などについて解説いたしました。
時間とお財布に余裕のある方は、ぜひお求めいただき、一読されることをオススメいたします。日本における地図について、網羅的かつ体系的に情報がまとめられていると思います。
とはいえ、相当なボリュームです。何より価格が19,800円ということで、なかなか入手が難しいかと思います。私の手元に1冊だけ、実物の本はあります。お知り合いの方で興味がある方には、お見せできるかな。。。結構重いので、持ち運びもしたくないんですけどね。
オンライン書店などでも購入できるようです。
▶地図の事典(朝倉書店)