未来統計は、町丁字やメッシュ単位で将来の人口の変動を推計して求めた地理情報システム向けの人口統計データです。一般的な推計手法であるコーホート法に加え、地域開発情報(マンション分譲情報および区画整理等の大規模開発情報)を活用して、より推計の精度を高めています。

未来統計は2012年にリリース後、ほぼ毎年更新を行っています。今年も2020年版のリリース準備を進めていて、まもなく出荷できる状態になってきました。

2020年版の仕様で、昨年版と異なる点は以下の通りです

  • 詳細情報の対象を2024年まで一年延長(一般情報は2045年で変更なし)
  • より小規模の区画整理事業も計算対象に追加
  • 分譲マンションと区画整理事業を最新情報にアップデート

その結果、同じ年の将来推計人口でも、昨年版と2020年版では数字が変化する場所があります。

それは、新たにマンション分譲が行われた場所や、区画整理事業が発表されたり変更となった場所です。その一例を以下に示します。

大阪市の中心部には多数のマンションの分譲が見られました。この情報を組み込んで人口推計を行うと、マンションが新築されたエリアでは昨年の推計値より上昇します。
新築されなかった周辺のエリアから人口が移動したというモデルで推計を行っているため、そのようなエリアでは数値が下降することとなります。
和歌山県海南市の区画整理事業の影響で、推計値の変動が見られます。
ここでは区画整理事業の事業完了年度が先に伸びたため、予測される年あたりの人口増加が減りました。その影響で、周囲のエリアの人口減少幅も少なくなり、昨年の推計値より上昇しています。

未来統計は、主に不動産、小売、店舗サービスなどのエリアマーケティングで多く利用されています。主要なGISベンダー様経由でも購入していただけます。

▼未来統計
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